出典:EPGの番組情報

徹子の部屋 勝俣州和[解][字]

~結婚20年!誕生日には家族が手料理を…~勝俣州和さんが今日のゲストです。

◇ゲスト
長女は高校生、長男は中学生に成長。結婚生活20年を迎えた勝俣州和さんがゲスト。今日は、芸能界デビューした当初からお世話になっている萩本欽一さんとのエピソードも。
◇番組内容
ある日、河川敷を犬と一緒に走っていた勝俣さん。だが、小型犬とは思えぬ体力で、勝俣さんは疲労骨折をしたという。愛犬は3人目の子供のようで可愛いと明かす。家族仲は大変良く、勝俣さんの誕生日には妻と子供が手料理を作ってくれたり、おうち時間ではみんなで卓球をしたりと和気あいあい。子育てには両親の教えが役立っていると語る。亡き父からは一回も怒られたことがなく、友達と喧嘩をしても必ず理由を聞いてくれたという。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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今日のお客様は結婚生活20年

長女は高校3年生
長男は中学2年生。

子供たちにねだられて
コロナ禍で犬を飼い始めました。

誰も散歩に行かなくなると思って
大反対したんだけど

案の定 散歩は
勝俣さんのお役目という…。

あら 可愛いね。

そうですね。
もう2歳になりましたけど。

可愛いわね。
トイプードルですね。

可愛い。
子供たち 学校あるし

嫁さんは
朝食 作らなきゃいけないんで

僕の仕事だったんですね 散歩が。
で 飼った時も

「家の周りを1周するぐらいで
いいですよ」って。

なんせ 小さいんで…
2キロぐらいなんで。

あっ ちっちゃい。
で 一応 やってたんですけど…。

僕 よく
犬を散歩している人を見た時に

大の大人がね ちっちゃい犬を
散歩させているのが

かっこ悪いなと思ってたんですよ。

じゃあっていうんで
トレーニングウェアに着替えて…

ジョギングウェアに
着替えて

ただ 散歩じゃなくて
一緒に走っていたら

かっこいいだろうなと思って
多摩川の河川敷 連れて行って。

家の周りを1周するぐらいの
運動量でいいって

言われているから 100メートルか
200メートルぐらい走ればいいな

と思って
一緒に走り出したんですよ。

そしたら そんな走るの好きなんだ
っていうぐらい走り出して。

僕の… 僕 マラソン

大体 毎日1時間やって
10キロぐらい走ってるんですけど。

本当に?
はい。

でも 僕のペースより
速いんですよ。

どういう事?
こんなちっちゃい犬なのに?

はい。 もう
3カ月… 半年ぐらいの時かな

2キロぐらい。

で こうやって
100メートル走って

200メートルで全然バテなくて
1キロぐらい走ったんですよ。

で 1キロぐらい走って
もう終わりだなと思ったら

止まらないんですよ。
うん。

延々と河川敷の
ジョギングコースを行くんですよ。

で 僕 ついて行くのがやっとで

結果 その日 8キロ走ったんです。
フフ…。 どういうんだろうか。

半年のトイプードルが
8キロ走るってないんですって。

そうでしょうね。

だから 次の日の散歩も
近くを1周したら満足しないから

河川敷 行こうぜって
なるじゃないですか 犬は。

そこで また
8キロぐらい こう 走る…。

なんでもないの? その犬は
帰ってきても。

途中途中の水道で水を飲んで

家 帰ってきたら
ちゃんと ご飯を食べて

まだ遊んでるんですよ。
フフ…。 変わってるね。

だから 他のトイプードルを
飼っている人にも

会うんですよ 散歩中に。
そしたら 「ありえない」って。

「トイプードルかどうか
調べた方がいいですよ」

って言うけど
トイプードルなんですよ。

ええー。 どういうんだろう?

だから なんかね
走ってるから胸筋がついてきて…。

ハハハハ…。
立ち姿も

可愛いとかじゃないんですよ。

なんか こう
丘の上のライオンみたいに

なんか かっこよくなってきて。

で それを
1カ月 2カ月 続けていたら

僕の足が耐えられなくて。

僕 大体 キロ6分ぐらいで
1キロ走るんですけど。

キロ5分とか5分30秒ぐらいで
トイプードルは行くんですよ。

そしたら 疲労骨折で
骨が割れちゃって。

あなた?
はい。

で 半年間 歩けなくなったんです。

あら やだ。 フフフフ…。
どうしたの? それで。

こんなちっちゃい
トイプードルの散歩で

疲労骨折に
ならないじゃないですか。

だから 本当 半年ぐらい
ケンケンで生活して。

で 犬は その間 どうして…
散歩は。

散歩は だから 僕が
ゆっくり こう つきながら…。

犬としては どうした? みたいな。

行こうぜって…
行こうぜってなるけど

全然 行けないから。

で 今 やっと リハビリを終えて
多少 走れるようになったんで。

さすがに でも
この夏場の8キロは

僕が死ぬんで。
そうそう そうそう。

ゆっくり 1時間ぐらい歩く
散歩にしていますね。

でも お仕事から帰った時の
犬の出迎えが

すごく可愛いんですって?
そうですね。

家族3人いるんですけど
犬だけが玄関まで来てくれ…。

ハハハハ…。

みんな ご飯食べながら
「おかえりなさい」なんて…。

そう。 遠くから「おかえりなさい」
っていう声は聞こえるけど

犬だけが尻尾を振って
もう 待ってましたっていう。

尻尾は
ウソつかないじゃないですか。

そうそう そうそう。
あれは だから

いとおしくなっちゃいますね。

でも お誕生日とか
父の日とかには

お子さんが カードを
書いてくださるんですって?

それが 今ね
娘が美術部に入っていて

カードも娘が作ってくれて。

で こういう
絵を描いてくれたりとか。

あっ 可愛い。
これ 娘が描いたんですけど。

自分と弟とママの絵を描いて

この中にメッセージを
書いてくれたりするんですけど。

でも 長男も
中2になったんですけど。

中2って もう 父親から
離れていくじゃないですか。

でも なんか 最近は…
最近のメッセージは

「また一緒に水族館とか
動物園とか

ラーメン屋さんに行こうね」とか

「パパと一緒に
出かけたいです」とか。

可愛い。
で 娘なんかは

「いつも応援してくれてありがとう
私がやる事を」って。

「いつも味方になってくれて
ありがとう」

「でも これからはパパが
私たちにお願いしていいよ」って。

「支え合って年を取っていこうね」
っていう…。

すごいね。

しみちゃうんですよね。
本当よね。

だから 誕生日のカードっていう
レベルじゃなくて。

もうね。
で なんか うちの嫁さんなんかは

今年 結婚20年なんで…。
あなたがね。

はい。
「結婚して20年 ありがとう」

「可愛い子供の母親になれた事が
私の奇跡です」

「感謝してます」みたいな。

なんか だから
さりげなくもらうんだけど

何度も読み返しちゃうような
メッセージで。

逆に 僕が
本当にありがとうって思って

時々 こう 寝顔とか見て…。

ずっと
寝顔を見ている時ありますね

家族の。
あっ そう。

でも お誕生日には
奥様が手料理を

作ってくださるんですって?
そうですね。

僕の好きな料理を
3人に作ってもらうんです。

で 嫁さんには…
僕 食べる事が…

外食が好きだったんですけど

カレーライスは
絶対 外で食べなかったんです。

で なぜかというと

うちの母親が作るカレーライスが
世界一おいしいと思っていたので。

外食して
カレーライスを食べても

それを上回るカレーが
なかったんです。

だから カレーは
おふくろのカレーしか食べない

っていうふうに
していたんですけど。

初めて
おふくろのカレーを超えたのが

今の…。
奥様?

すごい。
だから この人のカレーを

一生 食べれるなら

この人と一緒にいたいな…。
そのぐらい?

結婚を決めた
一つの理由であったんですよ。

前にさ あなたのデートの話
散々 聞いたけど

決め手はカレーだったんだね。
カレーも大きかったですね。

ロケでカレー専門店とか
行くじゃないですか。

いやいや いやいや
うちのカレーの方が

全然うまいんだけどなって
思うぐらいの。

カレーを だから 毎回
誕生日と父の日には

作ってもらって。
なるほどね。 じゃあ それが幸せ。

で 娘は これ…。 徹子さんも…。
フレンチトーストって

あるじゃないですか。
フレンチトースト?

うちの娘が作るフレンチトースト
めっちゃうまいんですよ。

ええー。 本当。
とろっとろのフレンチトーストで。

でもね 作り方は非常に簡単で
牛乳と蜂蜜を混ぜて

パンを10分間ぐらい浸しておいて
バターで焼くだけなんですよ。

お母様の作ってくださった

パンがゆっていうのが
あったんだって?

パンがゆ 知ってます? 徹子さん。
どんなの? 知らない。

僕 なんか あの…。

これ ちっちゃい時のですね。

後ろに写っているのが
おふくろなんですけど。

あのね よく 病気になると…
ちっちゃい時 病気になると

ホットミルクにお砂糖を入れて

そこに食パンをちぎって
煮るんですよ。

すごく やわらかい…。

それを 僕 パンがゆって
言ってたんですけど。

やわらかくて 温かくて
牛乳の味がして

砂糖の甘さがある…。
それが なんか 弱った体…

病気になった体に
おふくろが作ってくれて。

それが なんとも
おいしいんですよ。

だから 娘が作る
フレンチトーストが

ちょっと そこと
似ているんですよね。

だから なんか
嫁が おふくろのカレーを超えて

娘が おふくろのパンがゆを
超えてきたっていう…。

なんかね やっぱり
おふくろの味の後ろを

追っかけてきてくれた
っていうのが すごく なんか…。

あっ そう。
偶然だったんですけど。

すごく うれしいんですよね。

息子さんは なんか作るの?

世界一のオムレツを作れるんです。
ハハハハ…。 すごいな。

もう シンプル イズ ベスト。
卵とチーズだけで作るんですよ。

チーズ?
はい。

ただね なんでしょうね。
集中力が違うんです。

ずっと目を離さなくて
一番いいやわらかさ。

チーズが一番溶けた…
焦がさないっていう…。

だから 集中していて…
あと 念ですね。

食べる人が喜んでくれ
おいしくなってくれ。

その念を ずっと込めながら

こうやって
オムレツを作っているんで

抜群に うまいんですよ。
息子さんのが。

この出来たてのオムレツが。
ええー。

だから 嫁さんのカレーと
娘のフレンチトーストと

息子の…。
カレー?

チーズオムレツが…
3つあるだけで もう…。

だから お祝い… お祝いの日が
華やかになって…。

なんか 最後の晩餐は
それがいいって…。

子育てには
両親の教えが生きているそうです。

それは 亡き父からは
一度も叱られた事がない?

一度も叱られた事ない…。

おふくろからも そうですね。
あっ そう。

殴られた事も 蹴られた事とか
そういうのも一回もないですね。

すごい。 お父様?
これ 親父ですね。

ハンサムっていうか
俳優さんみたいね。

静岡の… 御殿場の裕次郎って
言われていたって。

あっ やっぱり? フフ。
あっ!

7人きょうだいと家ですね。

全部? これ。

はい。 バラバラですけどね。

でも 親父が
抱っこしているのが

一番下で…。

あっ でも そうか。
バラバラか。 俺が…。

普通はね 長男から
順番に並ぶのとか…。

あっ これも バラバラですけど。

そうですね。 これも 7人です。

じゃあ 一番右があなた?
そうです。

で 僕の隣が一番… 四女で。

1 2 3 4 5 6…

7人いるね。
7人ですから。

でも ケンカした場合でも

お父様は 必ず 理由を
聞いてくださったんですって?

そうですね。 だから 怒られた事が
一回もなかったっていうのは…

みんな
優等生じゃなかったんですよ。

学校でも不良して
ケンカしてきたり

停学になるきょうだいも
いましたけど。

その都度
話を聞いてくれましたね。

殴った行為は悪いから
学校では

例えば 僕が人を殴ったら

殴った俺が悪い
相手が悪くないっていうけど

なぜ殴ったのか
理由を聞かせてくれって。

で 理由を話すと じゃあ 相手にも
殴られる理由があったんだなって。

でも やっぱり 殴る行為は
よくないっていうのを

ちゃんと全部 話して…。

怒るっていう事をしなくて
教えてくれたんですよね。

よかったね でもね。
いい親に育ててもらったね。

そうなんですよ。
だから 結婚した時も

嫁さんと話し合ったのは

もし 子供ができた時に
怒るのは やめようって。

ちゃんと聞いて 話して

教えてあげる作業をしようね
っていう…。

それ だから 2人の共通した…。

で 今 子供は どうなったの?

意外と ちゃんと
話を聞くようにしていますね。

何歳の何歳? 子供は。

子供は娘が高3で 息子が中2で。

やっぱり でも 怒られていますね。
教育係は うちの嫁さんなんで。

で 「パパが怒ったら最後だからね」
って言ってくれているみたいで。

だから 僕は
慰めに行くっていうか

「お前さ」って。 「何度も同じ事
怒られてるなよ」っていう。

だから その辺ですね。
フォローしてあげるっていう。

あっ そう。 いいわね。
やっぱり 嫁さんがいるから

子供の ちゃんと
教育になっていると思いますね。

そうよね。

でも お嬢さんとは
成人したらデートしようねって

約束しているんですって?

これは もう
子供の時から約束している事で

初デートはパパにしてくれと。

彼氏 作るのは
もう いいからっていう。

で お酒を飲めるようになったら
乾杯をしたいねっていう。

それは 一応
「別に いいんじゃない」って…。

もう 今 18になりますから…
あと2年ですから。

でも 娘が生まれた時
夜空に願い事をしたんですって?

そうですね。
これは でもね…。

あっ これ
生まれた時ですね。

あら 可愛いねえ。

出産に
立ち会ったんですよ。

ちゃんと… だから
生まれてくる時も

見ているんですよ。
ふーん。

胎内から出て
最初に目が合ったのは

僕だったんですよ。
あら。

はい。 そこからなんで。
フフフフ…。

で 一応 体を拭いてくれてとかで

嫁さんに
「お疲れさん」って言って…。

そんな事をしようと
思っていなかったんですけど。

赤ちゃんが嫁さんの所に行って
抱きしめて

で 一応
「これから 体も奇麗にします」

「じゃあ お父さん もう
外に出ていて大丈夫です」って

いった時に

なぜか わかんないけど
病院の外に走って行って…。

フフフフ…。

夜の11時ぐらいだったんですけど。
手 合わせて

「神様 僕が 今まで

女性にしてきた
悪い事があるとしたならば

僕に罰を与えてください」って。

「娘には罰を与えないでください。
全部 僕が かぶります」

「その代わり 本当に
一生懸命 娘を育てますんで

本当に 娘だけは守ってください」
っていう事を

お願いしたんですね。
あっ そう。 よかったね それは。

よかったんじゃない? それが。
よかったですね。

だから 本当に
できる事は全部

やっぱり やりましたね。
ふーん。

じゃあ 今も
娘と うまくいっているの?

うち… 家族 だから
本当 コロナになって

こんな仲良かったんだ
っていうのを再確認できたんで。

フフ…。 そう。
はい。

毎日
夕食を一緒に取る事も楽しいし

やる事ないから
でかいテーブルの真ん中に

板 敷いて
卓球を ずっとやっていたりとか。

フフフフ…。 すごいね。

そうですね。 だから なんか…
わかりましたね。

このコロナで ケンカして

家族仲が悪くなるなんていう事を
聞きましたけど。

なんか 旦那さんが
朝ご飯 食べている時に

「夜ご飯 何?」って聞かれるのが

すごくイライラするとか
言われていましたけど。

うちは なんか
「夜ご飯 何?」って言っても

すごく 嫁さんが張り切って

「何がいい?」とか
やっていたんで。

すごい
だから 絆が深まりましたね。

別に あなた 嫌じゃないの?
言われても。

いや… やっぱり うちの嫁さんは

主婦になりたくて
結婚したいと思っていた人なんで。

料理も 掃除も 洗濯も
すごい好きなんで。

フフフ。 じゃあ あなたに…
あなたが朝ご飯 食べている時に

「晩ご飯 何がいい?」って
言っても

あなた 怒んないの?
全然 ならないですね。

ちゃんと言うの?
何が欲しいって。

はい。
豚のショウガ焼きがいいとか

魚がいいとか。
そうすると やっぱり

ちゃんと作ってくれるんで

やっぱり
こんないい家ないなって。

そりゃそうよね。
そうです。 だから

コロナの時の…
僕 夕飯前の時間が好きで。

息子とか娘が 学校から
帰ってくるじゃないですか

夕飯前に。

部屋で 僕 仕事の事とか
やっていたりすると…。

家にピアノがあるんですけど。

息子がピアノを習っているんで
夕飯前にピアノを弾くんですよ。

それが 藤井風君の…。

♬~「タラララ ターラララララ」

っていうのを弾きだすと
そろそろ夕飯だな。

フフフフ…。
で なんか それが合図で

娘は リビングで
勉強しているんですけど。

なんか BTSとか 色々
韓流のバラードとか洋楽の歌を

勉強しながら
大きな声で歌い出すんですよ。

片や 藤井風君のピアノが響いて

片や
洋楽を大きな声で娘が歌って。

で その音の中

夕食のおかずの香りが
部屋まで来るんですね。

なんて幸せな家に
僕は いるんだろうって。

本当ね。
それが 毎日なんでね。

もう 幸せですね。
幸せだわね。

もう 本当に
生まれてきてよかったですね。

ハハハハ…。
よかったね。 本当 よかったよね。

で そういう あなたの
独自の人生訓みたいなものが…

まあ 今みたいな話… 色んなのが
本になったんだって?

そうなんです。
『全力疾走するバカになれ』

っていうタイトルなんですけど。
もう一回 言って。

『全力疾走するバカになれ』という。
あっ そうか。

はい。
これ 色んな人から頂いた言葉…。

本当に 有名人だけじゃなくて

本当に 商店街のおじさんとか
漁師の方から頂いた言葉と

あと
すてきな出来事があった時に

自分で作った言葉を
まとめたものを…。

だから 今まで
50年以上 生きた…

人生の中で出会った
すてきな言葉…

できた すてきな言葉を
一冊に まとめさせてもらって。

欽ちゃんからの言葉も…。

もう だから それが ある意味

スタートみたいなもんも
あるんですけど。

欽ちゃんから頂いた言葉は…。

欽ちゃんと一緒に番組をして
1年ぐらい経った時に

毎日 稽古していて

お笑いの技術も
ついたんですけど

あんまりウケなくなった時が
あったんですよ。

ファンの前でしゃべっても
ウケない

お客さんの前でしゃべっても
ウケないっていう時があって。

でも 欽ちゃんと
毎日 稽古しているから

笑いの技術は上がっているのにな
と思って

欽ちゃんに相談したんですね
2人きりになった時に。

「欽ちゃん 全然 最近 ウケなくて

もっと面白くなりたいんですけど
面白くなるためには

どうすればいいですか?」って
聞いたら

欽ちゃんが
「面白くなんてならなくていい」

「優しくなれ」って。
ほう。

「優しい人が作る笑いは
みんなが あったかくなる」

「冷たい人が作る笑いは
誰かが傷つく」

「だから 優しくなりなさい
とにかく」って。

で その言葉を
デビューして1年目で頂いて。

優しくなるって

一生じゃないですか。
そうそう。

で 人によって
優しさの種類も違うし。

だから
自分が優しいと思っている行為が

優しさじゃなかったり
とかっていう事に 毎日

優しさをテーマに生きていると
気付くんで。

その言葉を頂いてから

笑いに対する姿勢も
変わりましたし。

で 一番うれしかったのは
その言葉を大切にして

10年 20年やってきた時に
ロケで行って

自分より先輩のお母さんとか
お父さんに会った時に

「勝俣君の笑いは あったかくて
安心するんだよね」って。

「だから
あなたが出る番組 見ていると

大笑いする」とかっていう意見を
頂いた時は うれしかったですね。

ふーん。 そう。

欽ちゃんの言ってきた事を
守ってきてよかったな。

だから これからも

欽ちゃんの背中を
追っかけて行こうって。

でも あなた 欽ちゃんに
「あなたは そういうふうに

私に言ってくだすったんですよ」
って言ったら

「言った覚えがない」って…。
ハハハハ…! そうですね。

あの人
色んな人に いい言葉を言って

それも
本になっていたりするんですよ。

でも 覚えていなかったですね。

「僕が だから 欽ちゃんに
“面白くなりたい”って言ったら

“面白くなんかならなくていい。
優しくなれ”って

言ったんですよ」って言ったら

「いやー 面白くなった方が
いいと思うけどな」って。

ハハハハ…。
ハハハハ…。

「そりゃ そっちの方が
番組のためになるし

視聴率もアップするだろう」って。

「なんで 俺
そんな事 言ったんだろうな」って。

いや 俺 30年以上 その言葉を
守ってきたんですよっていう。

優しくって 優しくって。

そうですね。
面白いね。

でも このコロナ禍で
欽ちゃんの本を

読み返してみたんですって?
全部ですね。

コロナ禍で時間ができて
何やろうと思った時に

本当に 20代から
欽ちゃんの本を…

15冊ぐらいあるんですよね。
そんなにあるの。 へえー。

それをね
全部 読み返しましたね。

で 最初に読んだ時も

重要な所は線を引くっていう
読み方をしているんで…。

でもね 全然 的外れな所に
線引いてあるんですよね。

フフフフ…。
なんか。

今だったら 全然違う…
色を変えて

その時は
赤で線を引いてあったのを

今 感じた事は
緑で 線 引っ張っていると

全然違う事を…。

おかしいね。
欽ちゃんが言おうとしていた事が

全然 20代の僕には
届いていなかったんですよね。

ふーん。 面白い。
だから すごく いい時間でしたね。

ふーん。 そう。
でも いつから そういうふうに

言葉に興味を持つように
なったんです?

それは 小学校6年生の
勝俣トクオ先生っていう…。

初めて男の先生になったんですよ。
同じ名前なの?

勝俣は一緒です。 御殿場の方で。
ええー。

で トクオ先生が 毎日
黒板に一つ 言葉を書くんですね。

で 最初に書いたのが

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
って書いて。

で 毎日 解説してくれるんです。

徳を積んだ人とか
立派な人っていうのは

みんな
謙虚な心を持っているから

ちゃんと
礼儀を忘れないっていうのを…。

なんか 感動したんで

毎日 その言葉と意味を
ノートに書きためていたんですよ。

すごい。
それがスタートで…。

だから 色んな人と会った時に
色んないい言葉を頂いた時に

なんか それを こう
書きためておくっていう…。

うん。
あっ そう。

だから 徹子さんなんかも

年を取っても初体験とか
新しいものに出会う事って

すてきじゃないっていう。
そうそう。

そういう言葉も書いていますよ。

ハハハハ…。
あっ そうだよねって。

好奇心って 年齢に関係ないから
ずっと持ち続けていれば

ずっと 少女とか少年の心で
いられるもんねっていう。

あっ それ 私が言ったの?
そうです。

だから ワクワクして よくない?
って。

年取るっていう事が
ワクワクするって

そういう事じゃない? っていう。

いっぱい 名言 言っていますよ。
あっ そうなの?

多分ね 欽ちゃんと同じですよ。

忘れているんですよ。
フフフフ…。 忘れている。

でも 多分
みんなの心には届いていますから。

言葉って みんなの心で
生きているじゃないですか。

そう。
わかった。

じゃあ 覚えておいてください。
僕が書き留めておきますから…。

お願いします。 フフフフ…。

でもね お元気で
あなたも 本当に…。

なんか希望はあるんですか?
これから先の。

いや もう 家族 仲良く…。

なんか 嫁さんは
「温泉のある場所で

老後は住みたいな」って
言っていました。

フフ…。 そうすれば?
フフフフ…。

『徹子の部屋』は

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