出典:EPGの番組情報
インタビュー ここから「元横綱稀勢の里 二所ノ関親方」[字]
今年、ふるさと茨城に新たな部屋を開いた元横綱稀勢の里の二所ノ関親方。自分の理想を込めたという部屋で、どんな力士を育てようとしているのか。インタビューで迫る。
詳細情報
番組内容
ゲストは元横綱稀勢の里の二所ノ関親方。相撲人生を大きく変えた大けがについて聞くと、もう1回生まれ変わるなら、けがをした後の自分になりたいと語った。けがをした後の自分に、と語ったその思いとは。今年ふるさと茨城に新たな部屋を開いた親方は、いま若い力士たちに何を伝えようとしているのか。そして、どんな力士を育てようとしているのか。大相撲中継担当の三輪洋雄アナウンサーがインタビューした。
出演者
【ゲスト】元横綱稀勢の里…二所ノ関寛,【きき手】三輪洋雄ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
スポーツ – 相撲・格闘技
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
(実況)稀勢の里の勝ち! 稀勢の里 新横綱
見事に優勝を手にしました!
大相撲ファンの期待を一身に受けた
およそ17年の土俵人生でした。
引退後は
親方として後進の指導に当たり
今年 自らの部屋である二所ノ関部屋を
ふるさと 茨城県に完成させました。
若い弟子たちを
どう育てていこうとしているのか。
二所ノ関親方の
ここからです。
新しい部屋で
土俵作りが行われていた この日。
親方に話を聞くことができました。
よろしくお願いします。
すいません お忙しいところ。
大丈夫です。
いや しかし もう
建ったばかりの いい匂いがします。
そうですね。
本当 こっち引っ越してきて
3日 4日ですからね。
いや いよいよ完成したという
感じですけども
どんな気持ちで入りましたか?
そうですね まあ でも いや~…
これからね よくしていくのも
これからしたいと思いますし。
およそ1, 800坪の敷地に立つ
新しい部屋。
屋根の色は
両国の国技館を思わせます。
敷地の中には
バスケットボールができるスペースも。
最大の特徴は この2面の土俵。
親方の さまざまなアイデアを盛り込んだ
これまでにない部屋が出来上がりました。
一番は どういうことを考えて
こういう部屋を作ろうと思ったんですか?
それだけです。
ほかは何も考えてないですよ。
だから…
非常に この…
そういうところで作ったりとか。
鉄棒もね あったと思うんですけど…
国技館からは1時間以上という
この茨城に部屋を構えたというのは
どんな思いからですか?
まあ 本当…
そういうとこの…
やっぱり…
引退後 大学院でスポーツビジネスを
研究した 二所ノ関親方。
ふるさとの相撲を盛り上げたい。
ヒントになったのは
同じ茨城の鹿島アントラーズでした。
サッカー練習場が多数あるんですね。
その多数でやって そこを…
そうすると こう…
…っていうようなことも
やっぱ考えましたね。
なかなか 相撲が…
…っていうような力士を
いっぱい増やしていくっていうのも
この茨城でやる理想ですから。
そういうとこで やっぱ…
ちっちゃい子たちが稽古すると
あんなふうになりたいなと
思えるような環境というのも
いいのかなということも思いまして。
大相撲を 力士を
身近に感じてもらうような環境を
っていうこともあったんですね。
そうですね。 やっぱり こう 僕も…
そうですか。
あの 強い力士を育てるための
トレーニング方法だったり
いろんな指導方法についても
研究されましたよね。
それはね 実は あんましてないんですよ。
そうですか。
そうなんですよ。
まあ そういうとこはね いろいろ…
現役中も たくさん…
体をどう使えば力が出るのか。
対戦相手に どう立ち向かうのか。
親方は 土俵での動き一つ一つを
現役時代から考えてきました。
考える力というのが 親方 引退されてから
さまざまな取材を受ける中で
よく出てくる言葉だなと思うんです。
弟子を育てるにあたって 考える力を
つけさせるっていうことは 大事ですか?
まあ 言うたら…
そういうところで しっかりとした…
やっぱり…
例えば 力士として生活する中で
どんなことを考えられるといいんですか?
そのセオリーを やっぱり考えずに
何か よく分かんない相撲取ってるという
力士が ものすごく多く感じてるんですね。
特に…
そういうところでね…
序ノ口の時から
そんなふうに考えてましたか?
いや~ 考えてなかったですね。
でも やっぱり その感性だけでやってると
限界があったんですよね。
それが 僕 23~24ぐらいで
「もう無理だ」と思った時あったんです。
その時に…
そういうとこに バッていった時に
1年後に 大関に上がったんですね。
連勝を止めた一番があったんですよね。
その時に「これだ」。
「これをやっていれば大丈夫だ」
ということに変わってね。
そこから ちょっと いろいろと
シフトチェンジしていったとこ
ありましたね。
(実況)連勝ストップか。
それとも 64連勝か。
(実況)踏み込んでいった横綱。
(実況)稀勢の里 前進!
しかし もう土俵はない。
うまく体を入れ替える横綱。
稀勢の里 攻め続けたい。 攻め続ける。
(拍手と歓声)
(実況)白鵬の連勝記録は63でストップ。
止めたのは稀勢の里です。
親方 現役時代
自分の考える力っていうのは
どんなふうに身についたと
思ってますか?
それが やっぱり 上に行けば行くほど…
大関上がって それ以上になってくると…
でも やっぱ それが…
これができた
これができなかったかっていう。
そういうところで やっぱ…
…っていうのが
自分の中で分かってきた時に
星数が安定してくるってことは
ありましたけどね。
何を考えているんですか?
勝つために。
あるんですよ。 その 僕はシンプルに…
帰ってきて できたか できなかったか。
じゃあ 明日
これとこれをやろうっていう。
シンプルにシンプルになってくるのでね
非常に反省もしやすいですし…
私たち取材をしていて
やっぱり まずは 立ち合いだと。
立ち合い当たるところからだ
っていうことで
取材が終わるケースは多いんですけど
もう 各力士 そのあとに そういう考えが
たくさんあるんですね。
稀勢の里も そうでしたか。
はい。 もう 話すわけないですよね。
(笑い声)
よく考えすぎるっていう表現が
あるじゃないですか。
考えすぎて負けるっていうことは
なかったですか?
それは はい。
僕 見ると。
もし「すぎる」と思うのであれば
それは まだまだ足りていない?
だから そこを考えてるって
ことでしょうね。 理想を言うとね。
考えるということでいけば
先代の鳴戸親方は
よく考えろと言ってましたね。
言ってましたね。
すごかったですね。 ハハハ。
すごかったですか?
まあ でも 考えるってことは…
だから やっぱり そういう…
だから ものすごい やっぱ
馬力を鍛える ものすごい稽古を
させられましたね。 まあ そのおかげも
やっぱ あると思いますし…
稀勢の里の相撲人生が大きく変わった
平成29年 春場所 13日目。
(実況)踏み込んで… 寄り倒し~!
(実況)あっと 左の肩を…。
ああ…。
左胸と左腕の大けが。
横綱昇進までの15年
稀勢の里の休場は
たった1日でしたが
横綱としての2年間
土俵に立てたのは 僅か66回でした。
だから もう一回
生まれ変わるんであれば…
それで やっぱり…
そういうことを なかなか…
だったら けがしない力士つくった方が
楽でしょって思ったんでね。
そういうとこで
けがしない力士っていうことを
まず一つ考えましたね。
…っていうのは
ものすごい分かりましたし
やっぱ あんだけ 昔のような相撲が
取れないっていうことは
もう けがして 2か月ぐらい
「ちょっと無理なのかな」って思った時も
何回もありましたから。
そういうところでね…
去年8月
師匠としての生活が始まりました。
そうそう そうそう そうそう そう。
行け行け 行け行け行け。
スマートフォンで
撮影した映像を見せるなど
若い力士が理解しやすい指導も
取り入れてきました。
しかし 最も重視しているのは
しこや すり足などの基礎運動です。
こうした昔ながらの動きが
けがをしない力士を育てるために
欠かせないと考えているからです。
そして やっぱり こう 今じゃなくね…
親方の いろんなお話を聞いてると
やっぱり 目新しいやり方が
すごく目立ってしまう。
もちろん新しいからです。
ただ やっぱり根底には
力士の土台というものは これだっていう
昔からのものが あるんですか?
いや 本当に
先人の方が築き上げられてきた…
それが…
それが まず一つ持った上の
いろんなトレーニングだと思うんです。
これを まず作り上げるってことが必要。
その中で ウェイトが入ってきたりとか
いろんなことが入ってきてるんで…
そういうものを
ひとつ 今 勉強しながら
僕も
そういうふうな しこを踏んだりとか
腰割りをしてるっていうことが
あったんで…
親方の現役時代の基礎運動の映像が
残っていました。
これが 腰割りです。
この時は壁に向かって行っていました。
そして 理想な体作り…
相撲には 一番 必要なんですね。
そういうところで…
それは もう 頭で知るというより
体で分かっていくような…。
そういうことです。
稽古場に下りてね…
そこだけ。
なかなか こう…
そういうところで…
これを やっぱり 結果残すってことが
間違ってなかったなって
思えることしかないですよね。
弟子たちが強くなるってことが
僕の中の正しかったっていうような
思いですよね。
そういうことじゃないですかね。
なぜ こんなことやってるのか
っていうことを理解して
自分の体を早く分かってほしいなと。
あの 今 いろいろと時代や見られ方が
変わっていく中ですけど
親方が これから先も
大相撲の力士として
弟子たちに持ち続けてほしい
どんな気持ちですか。
余計な 何だろう…
本当 お客さんっていうのは…
しかも やっぱり
特に相撲ファンの人の目っていうのは
目が肥えてますから
もう ちゃんとした相撲取れば
大きな拍手がありますし…
でも 何か こう
とんでもない相撲取ると
たまには
ブーイングが起きたりとか
し~んとしたりすることも
あると思いますし。
そういうところでね
しっかりとした生きざま
そういうね
もう土俵で語れとね
土俵の中で パフォーマンス
しっかりできるような
力士っていうのはね
育てていきたいなと思いますし
そういう力士が
僕の理想だと思いますね。
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