出典：EPGの番組情報
ＮＨＫ地域局発 四国らしんばん「コロナ禍の“変革者”たち」[字]
コロナ禍でも存在感を放つ企業がある。オンラインバスツアーが人気のバス会社。カプセルトイで新たなファンを獲得した真珠卸会社。コロナの時代、地方が輝くヒントを探る。
番組内容
大胆な発想で新型コロナの逆風を乗り切ろうという動きが加速している。コロナ禍で売り上げが激減した香川のバス会社はオンラインバスツアーで息を吹き返した。利用者は事前に自宅に送られてきた特産品をツアー中に体験。新しい旅の形を堪能できる。愛媛宇和島では、真珠卸会社が作った本物の真珠入りのカプセルトイが全国で話題となり、新たな真珠ファンを獲得し始めた。変革者たちの挑戦を通して、地方が輝くためのヒントを探る。
出演者
【ゲスト】友近，村山慶輔，【キャスター】永井伸一ジャンル :
ニュース／報道 – ローカル・地域
ドキュメンタリー／教養 – 社会・時事
情報／ワイドショー – 暮らし・住まい
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解析用ソース（見逃した方はネタバレ注意）
毎日苦しい日々が続く今
音楽に癒やしを求める人たちが
愛媛県の道の駅の一角にある
カプセルトイの販売機｡
中に入っているのは…｡
真珠を使ったアクセサリーです｡
1, 000円で本格的な真珠が手に入る
意外性が受け
月に２万個以上 売り上げる
大ヒット商品です｡
一方 こちらは生中継で行う
海産物のネット販売会｡
開始早々 注文が舞い込みます｡
コロナ禍で厳しい状況が続く四国の経済｡
逆境を跳ね返そうと
今 新たな動きが相次いで生まれています｡
道を切り開くのは
若きリーダーたち｡
ユニークな発想や方法で
業界に風穴を開けようと奮闘しています｡
ピンチの時こそ…
今までの常識っていうところが…
チャンスですよ｡
四国が輝くために 何が必要か｡
そのヒントを探ります｡
いや～ オンラインバスツアー
初めての体験なんですよね｡
何か ワクワクしちゃって
こんな感じで
もう やる気満々で来ました｡
コロナ禍の今
注目を集めるサービスが こちら…
パソコンで映像を見ながら
全国各地の旅を楽しむことができます｡
一体 どんなツアーなのか
体験してみました｡
ツアーでは
旅の実感を高めるために
さまざまな工夫が
凝らされています｡
事前に送られてくるのは
現地の特産品や旅のしおり｡
そして…｡
今日は 皆さん…
あっ オンラインバスツアー専用の
シートベルト｡
何か これだけでも 気分 上がりますね｡
この日は 北海道から九州まで10組が参加｡
高松から
徳島県の祖谷まで
１時間半かけて旅します｡
だいご味の一つが 現地からの生中継｡
その日の天気も感じることができ
臨場感が一段と高まります｡
じゃあ ちょっと 一節お願いできますか？
♬｢雨風耐えて｣
この日の特別ゲストは
演歌歌手の北山たけしさん｡
プロの歌を たっぷりと堪能します｡
皆さん 一緒に
露天風呂 楽しみましょう！
更に 秘境の温泉も
ガイドのユーモアあふれる案内で
楽しみます｡
ハハハハハッ…！
そば米の雑炊なんですね｡
最後は 特産品を みんなで味わいながら
土産物店を散策します｡
料金は 5, 000円から8, 000円ほど｡
リピーターも多く
この一年で 2, 000人余りが
利用しました｡
ツアーを開催している
香川県のバス会社です｡
きっかけは コロナ禍で直面した経営危機｡
事業の中心だった貸し切りバスの仕事は
ほぼ無くなりました｡
そんな中 一人の社員から出たのが
オンラインバスツアーのアイデアでした｡
前例がなく ほかの社員たちから
無理だという声が上がる中
楠木さんには
別の思いがよぎったといいます｡
楠木さんは すぐに準備を開始し
２週間後には 全国初の
オンラインバスツアーを実現しました｡
ツアーを魅力的にするために
欠かせないと考えているのが…
この日の会議で新たに出たのは
夜のきも試しツアーという
斬新なアイデア｡
楠木さんも
今までの当たり前にとらわれず
意見をぶつけます｡
…という考えで 今はいますね｡
｢四国らしんばん｣ 今日のゲスト
愛媛県出身の友近さんです｡
よろしくお願いいたします｡
よろしくお願いします｡
友近さん このオンラインバスツアー
どう ご覧になりました？
これね 実は 私も お話がありまして
この｢オンラインバスツアーを
やりませんか？｣という｡
そうですか｡
｢なるほど 面白そうだね｣って言って
でも それを アイデアは出るんだけど
それを 実行を まだしてないという｡
でも この方って ２週間後には
もう それが現実となるっていうのが
そのスピード感と 本当にやりたいんだ
っていう思いが強いんだなっていうので
わあ やっぱり 行動力って
すばらしいなと思いました｡
しかも 見てて
楽しそうじゃなかったですか？
そうなんですよ｡ もう皆さん とにかく
本当に旅に行ってる気分になってるし
あと もう洋服とかコスチュームとか
頭に 何か巻いてる方もいたし
すごく楽しんでるなっていうのが
伝わりましたね｡
スタジオには国や地域の観光戦略に詳しい
村山慶輔さんにも加わっていただきます｡
よろしくお願いいたします｡
はい よろしくお願いします｡
あの～ 本当にね
仕掛けが たくさんありましてね
私も 正直 参加する前までは
大したことないだろうと｡
ただ 終わってみたら
とっても楽しかったんです｡
実際 私も 実は参加したんですけど
やはり 本当に
この双方向のコミュニケーション｡
あと 飽きないですよね｡
もう90分 ずっと飽きない｡
で 歌もありますし
あと 一緒にね 自己紹介し合ったりとか｡
実は 私が参加した時も 足が悪い
高齢の方が参加されたんですよね｡
なので 物理的には なかなか行けないけど
オンラインなんで参加できました｡
多分 こういった 潜在的に動けない方々
例えば 小さなお子さんがいる方
そういった方々に対しては
仮に コロナが終わったあとも
やはり 人が動けるようになったとしても
このオンラインツアーは残ると思います｡
そうですよね｡
で 友近さんね この楠木さんの言葉…
これについては どう ご覧なりました？
いや もう そのとおりだと思います｡
私なんかも 大体 昭和の人間なので
40代 50代の人と
よく打ち合わせするんですけど
やっぱり 何かこう
発想が ずっと昭和なんですよ｡
やっぱり 若い人の意見っていうのを
取り入れるのも
すごく大事だなっていうのも
改めて思いましたし…｡
バス会社であれば
通常 バスを どう動かすのか｡
ここに アイデアを全部 集約させるんじゃ
ないかなと思うんですが｡
やっぱり バス 何台も持っていて
１時間でも多くバスを稼働させたい｡
これが 多分
頭の中のほとんどだと思うんですね｡
にもかかわらず バスを動かさない
オンラインでのツアーに
今回 取り組んだってところが
本当に面白いと思ってます｡
こういった
全く新しいチャレンジをしてみる｡
これは 本当に面白いなと思いますし
なかなか できないと思います｡
そうですか｡
さあ 続いてですけれども 友近さん
愛媛県が生産量日本一だという
こちらなんですね｡
真珠なんです｡
ですが 去年はコロナ禍で
大きな打撃を受けてる
この愛媛県の真珠業界ですけれど
今ですね
違った角度から光を当てることで
また 新たな輝きを取り戻そう｡
そういった取り組みをしてる方が
いらっしゃるんです｡
愛媛県宇和島市にある
真珠の卸 加工会社です｡
純国産の真珠アクセサリー｡
手作業で 一つ一つ作られます｡
実は これ コロナ禍の今
月に２万個以上売り上げる大ヒット商品｡
これまでにない売り方が
人気につながりました｡
出来上がったアクセサリーは
宇和島市内の道の駅にある
この透明な箱の中に｡
そう カプセルトイでの販売です｡
値段は…
ネックレスやピアスなど
５種類あるアクセサリーの
どれかが出てきます｡
♬～
お～！ へえ～｡ あっ…
真珠カプセルトイの仕掛け人が こちら｡
真珠の売り上げが減る中
身近な存在にすることで
現状を打開したいと考えつきました｡
カプセルトイで売るためには
値段が手ごろでないといけません｡
目をつけたのが 規格外の真珠でした｡
ほんの僅かな傷や色の違いから
最終チェックで外されるレベルの真珠｡
市場に出していなかった
これらの真珠を使うことで
1, 000円という安さを
実現したのです｡
規格外とはいっても 国産の本真珠｡
カプセルには
認定証を同封しました｡
手ごろな値段に加え
何が出るか分からないという
カプセルトイの遊び心から
人気に火がつきました｡
設置場所は 今 全国32の都道府県｡
109か所にまで広がっています｡
真珠を身近な存在にしたいという
ねらいどおり
新たなお客から
多くの反響が寄せられています｡
友近さんのところにも
カプセルトイの真珠 お送りしましたが
届いてますか？
はい 届いております｡
お～ 開けてみましょう！
何が入ってるか｡
あっ イヤリング入ってます｡
あら～｡ これです｡
きれいですね｡ ねえ｡
いや 真珠が…｡
しかも 道の駅で 1, 000円で｡
ありがとうございます
つけていただいて…｡ そうです｡
あっ そして 友近さん 今 イヤリングを
つけていただいてますけれども
もしかしたら
指輪もしちゃったりとかしてます？
分かりました？ そうなんです｡
これ 中に真珠が入ってるってことで
やっぱり 年配の…
私のおばあちゃん世代とかも
何かやってみようかってなるし
で 真珠に
あんまり興味なかった若い子も
カプセルトイなら
やってみようかっていう…｡
いろんな層を取り込むことができた
っていうのはありますよね｡
カプセルトイじゃなく
普通に店舗で もし 販売したとしたら
多分 これほど
火がつかなったと思うんですよね｡
やっぱり ポイントとしては
この遊び心っていうところと
あとは 安くて
でも 実は日本製で本物みたいな
そのバランスが
本当に絶妙なんだと思います｡
それと この安さを実現したのが
実は規格外の真珠だった
というところですね｡
この辺りも ユニークだなと思ったんですが｡
そうですね｡
規格外のものに価値をつけて
そして販売する｡
いらなくなったものに 価値をつけて売る｡
これ 今 多くの消費者も
そういった商品に価値を感じる
共感をする方々も増えてるんですよね｡
友近さん この松本さんの言葉ですね
｢ピンチの時こそ“遊び心”｣｡
これは いかがです？
ネタ考えてる時も そうなんですよ｡
うわ～ もう 何か真剣に
つけるんかって考えてても
ネタできないわってなった時に
もう 何か 始まるギリギリの時に
ポンと出てきたりとか｡
何か そういうのって やっぱ
一番 追い込まれた時に出るもんで
面白い 何か アイデアなのかなって
ちょっと思いましたね｡
実は こちらの会社では カプセルトイの
この取り組みを始めたあとですね
本来の商品に対する問い合わせというのが
３倍に急増したんですって｡
お～！
しかもね
売り上げまでも伸びてるんですって｡
へえ～！
ポイントとしては やっぱり こう
新しく知っていただいた
接点が増えたってところに
大きなポイントがあると思います｡
その接点を生かして
そのあと どう フォローしていくのか｡
この階段を どう上っていただくのか｡
1, 000円の商品のあとに
やはり 本物の真珠って
５万 10万するじゃないですか｡
そこに どう つなげていくかって
やっぱ その時の情報発信｡
これが 今後
大きな鍵になってくると思いますし
それを うまく使えば
もっともっと伸びるんじゃないですかね｡
へえ～｡
そうですね｡
さあ そして 今日最後です｡
最後は こちらの方なんですが
キーワードは｢商品の魅力は“人”に宿る｣
ということで
地域の生産者の魅力を
とにかく伝えよう｡
そう奮闘する姿を追いました｡
道の駅の一角で行われていたのは
インターネットを使った生中継｡
あ～ いい匂いがする｡
めっちゃ もう みかんの
甘い香りがしますね｡
期待の瞬間｡
おいしいです！
その名も…
特産品を
生産者や店主自らがライブでＰＲする
いわば
テレビショッピングのネット版です｡
視聴するお客は
リアルタイムで質問や感想を送り
商品を買うこともできます｡
この半年で ６回開催｡
延べ6, 800人が参加した
人気企画です｡
仕掛けたのは 松山市のＩＴ企業の代表…
もともと 東京で
ネット関連の仕事をしていた出口さん｡
ふるさとの生産者たちの力になりたいと
去年10月 Ｕターンしてきました｡
おはようございます｡
(一同)おはようございます｡
７回目のライブ配信の日｡
すっかり
いいお天気じゃないですか 今日｡
舞台は 愛媛県八幡浜市｡
魚市場の隣にある海産物直売所です｡
皆さん よろしくお願いします｡
(一同)お願いします｡
今回 初めて出演する…
地元で長年 鮮魚店を営んでいます｡
コロナ禍で
去年の売り上げは４割減少｡
そんな中 出口さんから
声をかけられました｡
本番の９日前 出口さんは
有田さんのもとを訪ねていました｡
ライブ配信で紹介する特産品に加え
店主の魅力を事前に知るためです｡
出口さんが目をつけたのは
有田さんの確かな目利きと
きめ細かな対応でした｡
ハハハッ！
いよいよ
７回目のデジタル愛媛ツアー開始｡
出口さんは 進行役として自ら出演します｡
この日のおすすめは 有田さんの
目利きで選んだ こちらの詰め合わせ｡
地元で取れたばかりの
アマダイやサザエなどが並びます｡
もう大満足です｡
5, 500円｡
出口さんは 視聴するお客と有田さんが
うまくコミュニケーションをとれるよう
気を配ります｡
視聴者からは ｢助かる｣｢親切だ｣など
好意的なコメントが相次ぎました｡
生配信中の40分で
３件の注文が入りました｡
あ～ 本当ですか？
すごい！
地域の人の魅力を
うまく引き出すことで
愛媛の特産品と
全国のお客を結びつけたい｡
出口さんは そう考えています｡
鮮魚店の有田さん
本当に うれしそうでしたし
また 友近さん 大きくうなずいて
ず～っと見てましたね｡
う～ん 本当に｡
だから アナログ人間なんですね 私も｡
だから それを配信されたことで
どんな影響があるかっていうのが
分かんないんですよね｡
実感が湧かないっていうか｡
でも 実際に３件入ったってなると
｢えっ!?｣て言って
そこから 徐々に 何かこう
アナログ人間なんだけど
いろんなこと 知ろうってするし
もっと こういう人たちのことを信じて
商品を売っていこうみたいにも
なりますしね｡
その生産者の現場から
生中継で伝えるっていうのは
その地域の人たちの魅力を伝えることに
これは直結するものなんですか？
そうですね｡
いや まさに 直結すると思います｡
例えば 今回 インターネットでつないで
ライブ配信してますけど
あれを 例えば 有田さんの言葉を
文章にしてネット通販で買ったとしたら
多分 ここまで
盛り上がらないと思うんですよ｡
ああ そうですか｡
やっぱり ライブで話し合いながら
双方向でコミュニケーションとりながら
そして 人と人の笑顔も含めて
いい味 出してますよね｡
すごい 私も
買いたくなっちゃったんですけど｡
そこに 出口さんが入り
アナログな方を デジタルでつないで
そして これは
世界にも配信することできますし
そう考えたら 本当に すごい可能性を
秘めた取り組みだと思いますし
出口さんの役割は
非常に大きいと思います｡
さあ 今日はですね
３人の方の言葉を見てきました｡
村山さん こうした言葉から
何が読み解けますか？
はい｡ こちらは…
ひいきにしている飲食店
結構 通いませんか？
ありますね｡ 友近さんも
みんな あると思いますね｡ そうですね｡
やっぱり
ファンがついてるお店っていうのは
コロナ禍でも強い
負けないと思うんですけども
一方 ついてないと
なかなか こう 忘れられてしまう｡
こういった取り組みを見てみると
やっぱり 本当に顧客接点 それを作り
そして そのあと ファン化していく｡
そこまで意識して
今後 取り組まれていくと
多分 コロナ後
非常に大きなビジネスチャンスに
つながるんじゃないかな
というふうに感じます｡
本当に 愛媛 四国のいいものを
全国に発信するやり方って
いっぱいあるんだなっていう｡
可能性は ものすごい広がりますよね｡
はい｡ ということで
今日は 友近さん 村山さん
どうも ありがとうございました
(２人)ありがとうございました｡
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