現在、緊急事態宣言が出されている都道府県のうち、沖縄県で深刻な状況が続いていて、4つの指標が『ステージ4』です。それ以外の地域は、岡山と広島を除いて、まん延防止等重点措置に移行しますが、飲食店をめぐる判断は各地でわかれています。
兵庫県では、まん延防止措置の対象となる神戸市など15市町について、平日は午後7時まで酒類の提供を認める一方、土日祝日は禁止と決めました。
大阪府は決めかねています。
大阪府・吉村洋文知事:「酒類の提供の自粛をそのまま継続をお願いするパターンもありますし、お一人様の飲みだったらお酒の提供を認めるとか、お二人だったら認めるとか、色んな考え方があると思います」
愛知県では、名古屋市など14市町について、一定の対策を取っていれば、午後7時まで酒の提供を認めるとしました。
宣言延長となる沖縄県、解除される広島県、まん延防止等重点措置へ移行する兵庫県からそれぞれ街の声を伝えてもらいます。
まずは唯一、緊急事態宣言の3週間延長が決まった沖縄県。那覇市の国際通りにいるQAB琉球朝日放送の金城美優アナウンサーに聞きます。
(Q.宣言の延長を街の人たちはどう受け止めていますか?)
沖縄だけが取り残されてしまい、県民からは大きなため息が漏れています。飲食店からは「延長は仕方ないが、さらに苦しくなる」との声が聞かれました。
国際通りでは、長年営業してきた土産物品店も先月閉店を余儀なくされました。最近ではシャッターを下ろしている店がほとんどとなっています。
玉城デニー知事の延長要請よりも1週間、期間が長くなったことについて、街の人からは「延長しても状況は変わらないのでは」という声もありました。
来月11日までの延長が決まった緊急事態宣言。我慢の限界が来ていただけに、県民はがっくり肩を落としています。
続いて、20日から緊急事態宣言が解除となる広島県から、広島ホームテレビ・廣瀬隼也アナウンサーに聞きます。
(Q.街は、どんな様子ですか?)
私は中心部の繁華街にいるのですが、人通りは本当に少ないです。この辺りでは、シャッターが下りている店が多い一方で、午後10時を過ぎても営業している飲食店が一部、見受けられます。
飲食店に関しては、緊急事態宣言が出ている今、県内全域に原則、休業要請が出されていますが、県は解除後も独自の対策を継続します。
来週からは、全域は解除され、広島市など一部の市で時短要請となりました。お酒の提供は午後7時までで、営業は午後8時までになります。
流川地区で店を営む人に話を聞くと「午後6時に店を開けて、午後7時までしかお酒を提供できない。そうなると、実質、休業要請に等しい店が多くある」と話していた一方で「経営的にも続けていけるか、かなり心が追い詰められているなかで、店を辞める夢をときどき見ます」と苦しい胸の内を話してくれる人もいました。
まん延防止等重点措置に移行する兵庫県の神戸市には、ABCテレビの佐藤江里子記者がいます。
(Q.どんな声が聞かれますか?)
宣言解除自体は歓迎するものの、兵庫県独自の要請となる「土日祝日のお酒の提供禁止が続くのが残念だ」という声が聞かれました。
神戸市内の飲食店の人に話を聞くと、宣言解除を見据えて、27日の日曜日にお酒を提供するイベントを予定していたそうです。3カ月ほど前から、チラシを作って予定していたそうですが、中止にせざるを得ないという残念な声が聞かれました。
東門街は、三宮のなかでも特にお酒を提供する店が多い繁華街ですが、電気が消えて、人通りもほとんどありません。店の人に話を聞いても「1回目の緊急事態宣言の時と同じくらい、本当に人がまばらで、平日午後7時まで酒の提供ができるのはうれしい。ただ、感染者数がまた増えると同じことになって、病床がひっ迫してしまうんじゃないか」と複雑な心境を話してくれました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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